【プロテインを温めて飲みたい】加熱した時の効果とメリット・デメリット
プロテインは基本的には水、もしくは牛乳に溶かして飲むのが一般的です。
ブランドも水や牛乳に溶かして飲むのを推奨していますし、美味しく飲むためにもそれが最善です。
しかし中には、
「冷たい飲み物が苦手」
「体を冷やさないように冷たいものは飲まないようにしている」
という人達もいます。
プロテインのパッケージには、お湯や温かい牛乳に溶かして飲んでも良いという趣旨の事は書いてありません。
はたして、温かい飲み物にプロテインを溶かして飲んでも大丈夫なのか・・・気になる人もいらっしゃる事でしょう。
そこで今回は、プロテインは温かい飲み物に溶かして飲んでも大丈夫なのか、メリット・デメリットはあるのかを探ってみましょう。
目次
9割以上の人が冷たい飲み物でプロテインを飲んでいる
多くの人の場合、プロテインは
- 『水道水』
- 『冷蔵庫や自動販売機で冷えたミネラルウォーター』
- 『ウォーターサーバーから出てくる冷たい水』
- 『冷蔵庫で冷やされた牛乳』
でプロテインを溶かしています。
水は常温に置いておく事ができるのでまだ良いですが、牛乳は傷んでしまうので売られているものも自宅で保存しているものも冷蔵庫で冷やされています。
となると、必然的に『プロテインを飲む=冷たいプロテインを飲む』になってしまいます。
体を冷やして代謝が下がらないように、胃腸を冷やして免疫力が下がらないように、下痢にならないように、などという理由で夏場でも冷たい飲み物を飲まないようにしている人は少なくありません。
そのような人にとって冷たいプロテインはかなり抵抗のあるものになっているでしょう。
『じゃあお湯や温めた牛乳でプロテインを溶かせばイイのでは』
そう思われる人もいる事でしょう。
しかし、プロテインのパッケージに温かい飲み物で溶かして飲む事を推奨する説明がないという事は、何かデメリットがあるはずです。
プロテインを温かい飲み物に溶かすメリットとデメリット
まず、結論からお話しましょう。
プロテインは温かい飲み物に溶かして飲んでも大丈夫です。
『なんだ、じゃあそこまで神経質にならなくても良かったじゃないか』
いえいえ、それがそうでもないんです。
まず、メリットから言いますと、『冷たい飲み物が苦手な人』でも『体を冷やしたくない人』でも問題なく飲める、という事があります。
まぁこれは誰でも想像できた事でしょう。
問題はデメリットの方です。
それでは、どのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。
デメリット①—プロテインの質が変わる
プロテインの質が変わるとは一体どういう事なのでしょう。
プロテインを飲んでいる人の大半は、牛乳が原材料のホエイプロテインを飲んでいます。
このホエイプロテイン、熱を加えると塊になったり、ドロッとしたりと、決して飲みやすい状態とは言えないものになります。
卵を茹でたり焼いたりすると、白身の部分が透明から白に変わり硬くなるのと同じような変性(性質などが変わる事)が起きるとイメージしてください。
飲みづらくはなりますが、タンパク質量的には変わりありません。
デメリット②—吸収効率が悪くなる
先ほどもお話しましたが、熱を加えると変性するのですが、変性すると消化・吸収が遅くなります。
ホエイプロテインのメリットは消化・吸収が早い事なので、それが遅くなってしまうという事は、熱を加える事でホエイプロテインのメリットをデメリットに変えてしまっているという事になります。
冷たいプロテインを飲みたくない時の対処法
どうしても冷たいプロテインは飲みたくない。
でも温かい飲み物に溶かして変性して飲みづらくなるのもイヤ…
そういう人のための対処法があります。
それがコチラです。
対処法①—ホエイプロテインを溶かす飲み物の温度に気をつける
温かい飲み物にホエイプロテインを溶かすと変性するのですが、飲み物の温度を調整すると変性を防ぐ事ができます。
変性が起きる温度は、60~70℃なので60℃未満の飲み物だったら変性を起こさずに飲む事ができるのです。
60℃に達しているかどうかを確認するのが面倒な場合は、触っても熱いと感じない人肌ぐらいの温度にとどめておきましょう。
夏場でしたら、水を常温に置いておくとかなり温くなるので、それを使っても良いでしょう。
対処法②—プロテインの種類を変える
日本で売られているプロテインにはホエイプロテインの他に、大豆が原材料のソイプロテインがあります。
ソイプロテインは70℃を超える飲み物に溶かしても変性を起こしにくいので、温かいプロテインを飲みたい人には適しています。
ただし、ソイプロテインはホエイプロテインに比べ、味が良いものが少なく、舌触りも良いとは言えません。
そんなソイプロテインを温かい飲み物に溶かすとなると、立ちあがる匂い(フレーバーやプロテインのクセ)が気になったり、余計に舌触りが気になったりする人もいる事でしょう。
ソイプロテインを飲んだ事がある人なら大丈夫ですが、ホエイプロテインしか飲んだ事がない人は慣れるまで時間がかかる場合があります。
通常のプロテインとは違う温かいプロテイン商品
通常のプロテインとは違うのですが、温かくして飲む事を前提としてつくられたプロテインがあります。
- ビーレジェンド コーンポタージュプロテイン
こちらの商品は、名前にプロテインとはついていますが、タンパク質含有率は約56%と通常のプロテインと比べるとタンパク質は多いとは言えません。
(通常のプロテインのタンパク質含有率はWPCで75~80%、WPIで90%以上)
価格も通常のプロテインよりも割高です。
しかし、コーンポタージュという食事に取り入れやすいメニューを高タンパクに仕上げていますし、何よりも温かくして飲む事を前提につくられた商品ですので、変性を気にする事なく美味しく飲める商品になっています。
ですので、いつもの食事の味噌汁やスープをこのコーンポタージュプロテインに変えたり、小腹が空いた時や寒い時に飲んだりと、普段の生活に違和感なく取り入れる事ができます。
- マイプロテイン スキニーホットチョコレート
https://www.myprotein.jp/sports-nutrition/skinny-hot-chocolate/11377204.html
こちらは、ヨーロッパNo.1の栄養食品ブランド『マイプロテイン』が出している商品です。
簡単に言うと、ココアのような飲み物です。
タンパク質の含有量は100g中41gで、通常のココアのタンパク質含有量が100g中20g弱なのに比べると、2倍以上のタンパク質が含まれている高タンパク飲料なのです。
高タンパク飲料だからココア風味のなんちゃって商品なんじゃないのかと思ってしまいますが、高品質なカカオから作られているので、物足りなさは感じず、しっかりとチョコの香りや味を楽しめます。
こちらの商品も温かくして飲む事を前提に作られているので、変性を気にする事なく飲む事ができます。
1食当たりのタンパク質量は8.3g、カロリー62kcal、炭水化物3.4g、食物繊維が5.3gと、通常のココアに比べてカロリーと炭水化物は少なく、食物繊維は多いのでダイエットをしている人にもオススメできる飲み物になります。
3時のおやつの時に、ちょっと気分転換したい時に・・・まさに、間食にピッタリな高タンパク飲料ですね。
- マイプロテイン プロテインモカ
https://www.myprotein.jp/sports-nutrition/protein-mocha/10926375.html
こちらの商品もマイプロテインから出ている商品です。
先ほどの商品はチョコレート(ココア)タイプの高タンパク飲料でしたが、こちらはコーヒータイプの高タンパク飲料です。
コーヒー風味ではなく、本物のコーヒーを使って作られているので香りも良いです。
タンパク質の含有量は100g中58g、1食あたり15gです。
1食あたりのカロリーは79kcal、炭水化物は4.4gと、こちらもダイエットをしている人にピッタリですね。
コーヒータイプの高タンパク飲料なので、目覚めの一杯として、仕事や勉強の気分転換としても使えるでしょう。
まとめ:冷たいプロテインだけがプロテインじゃない。温かいプロテインで積極的なタンパク質摂取を。
- ホエイプロテインを温かい状態で飲みたい時は、60℃未満の飲み物に溶かす事で変性を防ぐ事ができ、体を冷やさず、消化・吸収効率を下げる事もなく飲む事ができる。
- ソイプロテインは70℃以上の飲み物に溶かしても変性を起こしにくいので、ホエイプロテインよりもソイプロテインを選ぶ事でアツアツのプロテインを飲む事ができる。
- 温度管理が面倒な人や味にこだわる人は、温かくして飲む事を前提に作られたプロテインがあるので、それを選んだ方が間違いなく簡単に美味しく飲む事ができる。
プロテインは冷たい飲み物に溶かして飲む事が常識になっていますが、条件さえ間違わなければ温かい飲み物に溶かしても飲めるという事がわかりました。
プロテインに限らず、冷たい飲み物を避けている人は意外と多いです。
冬はもちろん、夏は冷房で体が冷え過ぎたり、冷たい食べ物や飲み物で常に胃腸を冷やしていたりする人は、たまには温かい飲み物で胃腸を労わってあげましょう。
胃腸の冷えは消化・吸収にも影響するので、温かいプロテインでしっかりと筋肉に栄養を届けてあげる事もボディメイクにプラスになります。
季節を問わず、胃腸の働きを制した人が誰もが見違える体型になると言っても過言ではないでしょう。